今回は、「鍼灸はなぜ効くの?」がテーマです。
歴史
鍼灸は、古代中国で生まれた治療技術です。初めのうちは、薄くとがった石の先端で刺したり、切ったりしていました。そして、春秋戦国時代以降には、徐々に金属製の鍼が使われるようになり、鍼灸治療が確立されていきました。
また日本では、負担の少ない髪の毛ほどの細さの鍼が使われるようになりました。繊細な日本人にあわせて改良され、日本独自の繊細な鍼灸へと発展していきました。
鍼灸は数千年にわたる臨床経験によって確立されてきましたが、現代に至るまで研究はあまり進んでいませんでした。つまり「ここに鍼をすると良くなる」ということは経験則で分かっていても、「なぜ良くなるのか」はよく分かっていませんでした。
現在では
しかし近年、鍼施術の効果に関するさまざまな研究が進められ、そのエビデンス(根拠)が明らかになりつつあります。
西洋医学の中心である欧米諸国が、国家レベルで注目しています。アメリカではNIH(国立衛生研究所)が、ドイツではBMG(連邦保健省)が、イギリスでは医師会が、そして世界ではWHO(世界保健機関)が鍼灸の有効性を認めています。
WHO(世界保健機関)は、43もの疾患に鍼灸が有効であると発表しています。特に、ストレスによる症状や原因の特定できない症状、慢性的な症状など、西洋医学が苦手としている分野で鍼灸治療は積極的に導入されています。
適応症状
肩こり・頭痛・生理痛・月経前症候群・更年期障害・めまい・耳鳴り・冷え性・食欲不振・高血圧・アレルギー疾患・消化器系疾患・生殖、泌尿器系疾患・不眠症・うつ・パニック症など…
なぜいろんな症状に効くのか?
なぜ1つの治療法でこれほどの疾患に有効なのでしょうか?それは、鍼灸が病気そのものを治療しているのではなく、自然治癒力 (免疫力)を引き出しているからなのです。
肩こりで鍼灸を受けていたら頭痛や便秘が解消したり、よく眠れるようになったり、風邪をひかなくなったといったことがよく起こります。これは、鍼灸によって、自然治癒力 (免疫力)が高まったためです。その結果として様々な症状が改善されていくのです。
鍼灸治療は、日本や中国、韓国だけでなく、むしろ西洋医学の中心である欧米の病院や医学部でもドンドン導入されています。そして世界ではWHO(世界保健機関)が鍼灸の有効性を認めています。
本当に良いもだから2,000年以上も続いています。近年「なぜ鍼灸が効くのか? どう効いているのか?」といった謎も、科学の進歩によって解明されてきています。
明石市で頭痛や肩こり、耳鳴り、自律神経失調症などの不定愁訴でお悩みの方は、寿鍼灸院にご相談ください。