レントゲンやMRIなどで検査をしたり、骨盤矯正や猫背矯正を受けても症状が改善せず、原因が分からない慢性的な肩こりは、自律神経が影響しているかもしれません。自律神経の不具合として身体に現れる症状では、筋肉などの血流不足を生じるメカニズムとなります。両方の不具合は共存することが多く、その共存する割合は、同じ人が同じ日であっても身体的負荷や精神的負荷の状況に依存します。この理論で、頑固な肩こりを考えると対策しやすくなります。
例えば、心理的ストレスや肉体的な疲労、天候の変化、暴飲暴食などで自律神経が乱れ、その結果、「身体化」が起こります。「身体化」とは、いわゆる身体に現れるストレス反応のことです。不眠や倦怠感、頭痛、下痢、便秘、吐き気、胃腸の不調、動悸、息切れなどが身体化に関係する症状の代表格ですが、肩こりや腰痛として現れることもあります。動悸や息切れ症状は、心理的ストレスなどにより動脈が一時的な痙攣を起こすことでもあるといわれています。心理的ストレスなどによって自律神経が乱れ、筋肉の血流不足が原因で肩こりになることもあります。
イライラしたり、緊張やストレスが続いたりすると交感神経が優位に働き血管が収縮して血流が悪くなります。通常は夕方から夜にかけてはリラックスして副交感神経が優位になりますが、緊張状態が続いて交感神経優位のままだと血管は収縮したまま、長時間血流が滞ってしまい、痛みへとつながります。また、肩こり、頭痛、耳鳴り、全身のだるさなど様々な不快な症状を引き起こします。
もし原因不明の痛みがある時は、心理的ストレスや肉体的な疲労、天候の変化、暴飲暴食などはなかったか? 考えてみましょう。思いあたった場合はまずは体を休めてリラックスすること。寝る前にストレッチしたり、ゆっくり入浴したり、好きな音楽を聴いたり、しっかり睡眠を取ることも重要です。一時的な自律神経の乱れならこの様な対処法で改善できます。自律神経が整えば血流もよくなって脳の働きも向上します。物事を冷静に判断し自然とストレスや心配事を前向きに考えるようになるのです。
明石市で身体の事などで疑問や不安のある方は、寿鍼灸院に遠慮せずご相談ください。